英チャールズ国王、気候サミット出席見送り 英政府が要請

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バッキンガム宮殿で公務にあたるチャールズ国王/Victoria Jones/PA/AP

バッキンガム宮殿で公務にあたるチャールズ国王/Victoria Jones/PA/AP

(CNN) 英国のチャールズ国王が、エジプトで11月に開かれる国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)への出席を見送った。現地メディアによると、国王の出席についてはリズ・トラス首相が断念するよう求めていた。

チャールズ国王のCOP27出席はまだ確定しておらず、政府と協議した結果、君主としての初の外遊先として適切ではないとの認識で一致した。

チャールズ国王は皇太子だった2021年、英グラスゴーで開かれたCOP26に出席していた。COP27は来月、エジプトのシャルムエルシェイクで開かれる。

英王室によると、ウィリアム皇太子もCOP27には出席しない。

チャールズ国王は少なくとも50年にわたって気候変動問題への対応を訴えていたほか、遺伝子組み換え作物からホメオパシー療法、建築に至るまで、幅広いテーマについて率直な発言を行ってきた。そのため、意見表明どころか表情もほとんど崩さなかった母のエリザベス女王に比べると分断を引き起こすこともあった。エリザベス女王の他人を怒らせたり遠ざけたりしない能力は戦略でもあったが、チャールズ国王は常に、自身が即位したら女王にならって干渉をやめると主張していた。

18年にはBBCの取材に対し、「もし私が成功しようとするなら、まったく同じようにやるという考えは無意味だ。この2つの状況は完全に異なっているのだから」と語り、自身のやり方を続けるのかどうか尋ねられると「いや、それはしない。私はそれほど愚かではない」と述べていた。

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