イラン、ロシア軍への武器提供を否定 ポルトガルとの外相会談で

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破壊されたドローン(無人機)を調べる警官=6日、ウクライナ・ハルキウ州/Vyacheslav Madiyevskyy/Reuters

破壊されたドローン(無人機)を調べる警官=6日、ウクライナ・ハルキウ州/Vyacheslav Madiyevskyy/Reuters

(CNN) イランのアブドラヒアン外相は14日、同国がロシアに対し、ウクライナ侵攻で使用するドローンなどの武器を提供しているとの情報を否定した。ポルトガルのクラビーニョ外相との電話会談で語った。

イラン当局が発表した会談の記録によると、アブドラヒアン氏はこの中で、ウクライナ侵攻への武器提供は「これまでも、今後もない」と改めて強調。紛争当事者に武器を提供すれば戦争を長引かせることになると指摘し、「ウクライナでもアフガニスタンでも、シリア、イエメンでも、戦争が正しいやり方だとは考えていない」との立場を示した。

ポルトガル当局によると、クラビーニョ氏は会談で、ロシア軍が最近、ウクライナでイラン製ドローンを使っている証拠があるとの報道に懸念を表明し、イラン当局はロシアにドローンを提供しない姿勢を明確に示す必要があると強調した。

ウクライナ当局は、ロシア軍が数週間前から首都キーウ(キエフ)や中部ビンニツァ、南部のオデーサやザポリージャへの攻撃にイラン製の自爆型ドローンを使っていると主張し、欧米諸国に支援強化を求めてきた。ウクライナ自体も、ロシアへの攻撃に自爆型ドローンを使用している。

ロシアによるドローン攻撃は、同国がイランからドローンを購入したとされる夏以降に激化している。14日の外相会談の数時間前、ウクライナ軍はザポリージャが自爆型ドローン4機による攻撃を受けたと発表した。

ポルトガル当局によると、外相会談ではイラン国内に広がる抗議デモも取り上げられた。クラビーニョ氏は、女性の人権を抑圧するイランの法律に問題の根源があるとの認識を示し、イラン当局に女性の権利を拡大する姿勢を示すよう呼び掛けた。

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