「2週間でナイロビ占領」 ウガンダ大統領、息子のツイートめぐりケニアに謝罪

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ケニアへの侵攻を示唆するツイートで物議を醸したウガンダのM・カイネルガバ将軍/Abubaker Lubowa/Reuters

ケニアへの侵攻を示唆するツイートで物議を醸したウガンダのM・カイネルガバ将軍/Abubaker Lubowa/Reuters

(CNN) アフリカ東部ウガンダのヨウェリ・ムセベニ大統領(78)が、自分の息子のツイートをめぐり、隣国ケニアに謝罪した。息子のムフージ・カイネルガバ将軍は、ケニア侵攻の脅しをかける投稿を繰り返していた。

カイネルガバ氏は3日~4日にかけて挑発的なツイートを投稿した。中にはケニアとウガンダの統合を持ちかける内容もあり、ケニアの首都に言及して「私の軍と私で、2週間あればナイロビを占領できる」と主張。「統合は必須だ! 栄誉ある男なら、こんな人工的で植民地的な国境はもう許せない。我々の世代に男がいるなら、こんな国境は陥落しなければならない!」と書き込んでいた。

ムセベニ大統領は5日、公式サイトに声明を掲載し、「ムフージ将軍が投稿したツイートについて、ケニアの兄弟姉妹に許しを乞う」と息子の投稿を謝罪した。

一連の発言はSNSでケニア国民の怒りを買った。カイネルガバ氏は事実上の軍のトップで、父が選んだ後継者とみなされており、4日に陸軍司令官を解任された。

しかしウガンダ国防省の発表によると、カイネルガバ氏は後に中将から大将に昇格され、今後も特殊作戦担当の大統領上級補佐官にとどまる。

ムセベニ大統領は息子の昇格を正当化し、カイネルガバ氏は発言に過ちがあっただけで、職務に過ちはなかったと強調。「将軍はほかにも多くの前向きな貢献をしており、これからも貢献できる」と述べ、カイネルガバ氏を「情熱的な汎アフリカ主義者」と形容した。

カイネルガバ氏はSNS上の過激な発言で知られる。イタリア首相に就任する見通しの極右政治家ジョルジャ・メローニ氏について、花嫁に迎える対価として牛何頭を提供するかとフォロワーに問いかけ、「私なら今すぐアンコーレ牛100頭を彼女に与える! 怖いもの知らずで真実だから!!」とツイートしていた。

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