プーチン大統領、ゴルバチョフ氏の葬儀には参列せず
(CNN) ロシア政府は1日、旧ソ連の指導者ミハイル・ゴルバチョフ氏の葬儀にウラジーミル・プーチン大統領は参列しないと発表した。
ドミトリー・ペスコフ大統領報道官は、3日に営まれるゴルバチョフ氏の葬儀について、プーチン大統領は仕事の都合がつかず参列できないと説明。プーチン大統領は1日に病院を訪れ、ゴルバチョフ氏に哀悼の意を表して献花したと言い添えた。
3日に営まれるゴルバチョフ氏の告別式は一般にも公開され、続いてモスクワ市内のノボデビチ墓地で葬儀が行われる。
ゴルバチョフ氏の葬儀が国葬になるのかどうかははっきりしない。ボリス・エリツィン元大統領が2007年に死去した際とは対照的に、ロシア政府はゴルバチョフ氏の死去を受けて8月31日に声明を発表した際、国葬に関する計画は一切明らかにしなかった。
ぺスコフ報道官は1日、「国葬の要素はある」と述べ、「儀仗(ぎじょう)兵が配置され、告別式が組織される。国家がその組織に助力する」と言い添えた。ただ、通常の国葬との違いに関する詳しい説明はしなかった。
ゴルバチョフ氏は、1999年に死去した妻ライサさんの隣に埋葬される。
ゴルバチョフ氏は晩年、プーチン大統領とプーチン政権に対する批判を強めていた。一方、プーチン大統領はソ連崩壊を「20世紀最大の地政学的惨事」と位置付け、崩壊に導いた責任はゴルバチョフ氏にあると非難していた。
プーチン大統領のウクライナ侵攻について、ゴルバチョフ氏自らはコメントしていなかったが、同氏の財団は「世界で人の命よりも尊いものは何もない」と述べ、和平交渉を呼びかけていた。