ロシア軍、攻めあぐね戦果なく退却も ウクライナ東部戦況

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(CNN) ウクライナ軍の参謀本部は3日、ロシア軍との激戦地の一つとなっている東部ドネツク州の最新の戦況に触れ、バフムート市の攻防でロシア軍の攻勢をウクライナ軍が押し返し、目立った戦果を阻止している状況にあると発表した。

ロシア軍は北西部から同市への侵攻を試みたがウクライナ軍が反撃し、押し戻したと報告。ロシア軍はバフムートから約30キロ離れた村落の西郊で攻撃を仕掛けたものの、その後、前線から退却したと述べた。

バフムートの北方や東方も似たような状況にあるとし、これら方角の一部地域で交戦が続いているとした。

参謀本部によると、ウクライナ軍は東部から入り込むロシア軍を標的にした反撃が可能な態勢にあり、強力な火砲攻撃で損害を与え、撤退に追い込んでいるとも主張した。

ロシア軍はドネツク州アウディーイウカ市への攻略も企てたが、成功せず兵力の損失を受けて後退したとした。同市を砲撃し、戦術的に有利な陣地などの確保に失敗したと述べた。

一方、ウクライナ政府当局者は3日、ドネツク州でウクライナのゼレンスキー大統領が義務づけた州民の退避作業が始まり、避難民を乗せた最初の列車がポクロウスキーを出発したとした。

ベレシュチュク副首相によると、列車は3日朝、西方へ離れたクロピウニツキーに到着。列車には移動手段が限られていた女性、子どもや高齢者らが乗り込んだと述べた。ウクライナ国鉄によると、今回の最初の列車の乗客は136人だった。

同州の親ロシア派当局の責任者も住民の逃避作業の開始を発表。列車は2日おきに午後4時半に出発するとも語った。出発地はポクロウスキーで、行き先は1カ所での停車を含めクロピウニツキーとした。

ゼレンスキー大統領は先月下旬、ロシア軍の攻撃でエネルギー源供給網が崩壊し冬場をしのげない恐れがあるとして住民避難の義務化を命じていた。

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