黒海の小島スネーク島、ウクライナ戦争で重要な役割

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白い煙が立ち上るスネーク島の衛星画像/Planet Labs PBC/Reuters

白い煙が立ち上るスネーク島の衛星画像/Planet Labs PBC/Reuters

また先週末の別の衛星画像には、同島から立ち上る2筋の煙が捉えられていた。うち一つはロシアの海兵隊員を運んできたMi8ヘリから出た煙と見られており、ウクライナ軍が公表したドローン動画によると、ミサイル攻撃の標的となったもようだ。ウクライナ軍はこのほか、島に設置された対空設備が攻撃を受ける映像も公開した。

オデーサの地方軍政当局は12日、ロシアの支援艦「フセボロド・ボブロフ」が炎上し、スネーク島一帯からセバストポリにえい航されたと主張。CNNはこの主張を検証できておらず、ロシアは同島周辺での損害発生を否定している。

それでは、なぜロシアはスネーク島の支配維持にこれほど力を注いでいるのだろうか。それは同島が電子戦能力や対艦能力を搭載した不沈空母になりうる潜在力を秘めているからに他ならない。ウクライナ国防省は12日、ロシアは黒海北西部、とくにオデーサ方面におけるウクライナの海上能力などを封じるため、同島の陣地の強化を試みているとの見解を示した。

ブダノフ氏はまた、ロシアがモルドバにある分離派支配地域トランスニストリア(沿ドニエストル)でのプレゼンスを強化したい場合にも、スネーク島は有用になりうると指摘した。トランスニストリアは親ロシア政府の支配下にあり、ロシア兵1500人あまりが駐留する。

実はスネーク島をめぐる争いは以前にもあったが、それはあくまで法廷での争いだった。ルーマニアとウクライナは長年、同島や炭化水素資源埋蔵の可能性がある周辺海底をめぐり領土争いを続けていたが、国際司法裁判所が2009年に同島の地位について判断を示し、両国の排他的経済水域(EEZ)の境界を画定した。

今回の場合、スネーク島の運命が法廷で決まる可能性は極めて低いとみられる。

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