米NPO、ロシア軍拘束の米国人救出に成功 ウクライナ南部

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拘束から救出された米国人K・アレクサンドロフ氏(右)と米NPOのB・スターン氏/CNN

拘束から救出された米国人K・アレクサンドロフ氏(右)と米NPOのB・スターン氏/CNN

(CNN) 米国の非営利組織(NPO)「プロジェクト・ダイナモ」は14日までに、ウクライナ南部ヘルソン州で1カ月以上前にロシア軍に拘束されていた米国人男性(27)とその家族を救出したとの声明を発表した。

同団体の救出チームの一つがウクライナ南部ミコライウ州の近くで、男性とウクライナ人の妻、義理の母を助け出すことに成功したという。1カ月間以上に及ぶ交渉の成果とした。

プロジェクト・ダイナモの共同創設者であるブライアン・スターン氏はCNNの取材に、3人はロシアが押さえる建物内に収容され、ロシアの治安機関が解放を容認しなかったと指摘。ロシア側はスパイ行為の罪で男性を追及していたという。

男性の救出をめぐっては米国務省と密接に接触してきたとした。同省の報道担当者は救出などの情報は承知しているが、プライバシーの問題もあり、新たなコメントは加えないとの立場を示した。

スターン氏は報道発表文の中で、今回の脱出作戦では同団体の12人以上のメンバーがポーランド、ウクライナ、ルーマニアや米国内で活動を展開したと説明。ロシア内での空中作戦やウクライナ内での海上行動の選択肢を含め一連の救出計画を練ったとも明かした。

戦争当事国である2国の間で治安機関と外交が絡むあいまいたる世界の中を、多大な時間をかけて通り抜けながら救出につなげたとも振り返った。

男性と家族の体調に問題はなく、ロシア側は拘束中に食事も与えていたとした。

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