ロシア軍とウクライナ軍では「巨人と少年」、両国の戦力を比較

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キエフ郊外で警護に当たる歩兵戦闘車=22日/DANIEL LEAL/AFP/Getty Images

キエフ郊外で警護に当たる歩兵戦闘車=22日/DANIEL LEAL/AFP/Getty Images

兵器と車両

攻撃機、装甲車両、地対空ミサイルなど比較すべき要素は数多いが、一般的にはロシアは全てをより多く持っている。

たとえば、ロシアが1万5857台の装甲戦闘車両を保有するのに対し、ウクライナは3309台にとどまる。

ロシアの保有する航空機は1391機と、ウクライナの128機の10倍を超える。ヘリコプターはロシアが821機なのに対し、ウクライナは55機だ。これは海軍機を含めた数値となる。

またIISSによると、ロシアが49隻の潜水艦を保有するのに対し、ウクライナは1隻も持っていない。

「この2つの軍隊には大きな差がある。ロシアは航空領域の能力で大きく上回っており、防空もより強力だ」(マイケル氏)

「使用可能なヘリや航空機に大きな差がある。輸送機から戦闘機、攻撃ヘリまでのあらゆるレベルでだ」

戦闘意思

キエフ中心部の独立広場を車で移動するウクライナ軍=23日/DANIEL LEAL/AFP/Getty Images
キエフ中心部の独立広場を車で移動するウクライナ軍=23日/DANIEL LEAL/AFP/Getty Images

ただ、ウクライナ軍はいくつかの反撃に成功した。マイケル氏は、ウクライナ軍兵士の真の戦闘意思こそ同軍の最大の強みだと指摘する。

「私は現在の光景に本当に驚いている。ウクライナの戦闘機が今も飛んでいること、実際に離陸したことには感心させられる」

もしロシアが近く首都を掌握すれば、ウクライナの反撃は難しくなるだろう。しかし首都掌握に成功しなかった場合、紛争が長引く可能性がある。このシナリオでは、ウクライナ軍の意思が強力な武器になるとマイケル氏は指摘する。

現代化

ただ、ウクライナ全土で戦闘が続く現在の状況では、兵器の量と質が大きな要素となる。

英国王立防衛安全保障研究所の専門家ニック・レイノルズ氏は、ウクライナ空軍はほぼ不能にさせられたと指摘する。

「ウクライナは2014年から続く経済問題の影響で現代化に深刻な問題を抱えているため、軍には現代的な防空装置や大砲が足りない。特に対砲兵レーダーなど敵の大砲を探知し、自力で制圧できる可能性を少しでも見込める監視装置の不足が顕著だ」

「こうした能力はウクライナ軍が移動して補給を行ううえで不可欠だ」

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