中国、ウクライナ侵攻の事実認定拒む姿勢維持 米に反論

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ロシアのプーチン大統領(左)と中国の習近平国家主席=4日、北京/ALEXEI DRUZHININ/AFP/Sputnik/Getty Images

ロシアのプーチン大統領(左)と中国の習近平国家主席=4日、北京/ALEXEI DRUZHININ/AFP/Sputnik/Getty Images

(CNN) 中国外務省の報道官は25日、ロシアによるウクライナ侵攻やウクライナ情勢に関する30件以上の質問に直接答えることを避けながら、侵攻の事実を認定しない姿勢を維持した。

定例会見で、全ての国の主権と領土保全は尊重されるべきだとの従来の立場を主張。また、「ロシアの安全保障問題に関する合法的な懸念は理解する」と繰り返し、全ての当事者に自制を促し、事態のさらなる悪化を防ぐよう求めた。

半面、ロシアを支持する国は全て汚名を着ることになるだろうとしたバイデン米大統領の24日の演説に反発。「真に信用出来ない国は他国の国内問題に理不尽に干渉し、民主主義や人権の名の下で外国で戦争を起こす国だ」と反論した。

中国は、相互の尊重、平等や相互利益を敬う精神のなかでロシアとの通常の貿易関係は続けるとも強調。その上で、制裁は問題解決につながる根本的かつ有効な措置では決してないと断じた。

外務省報道官は23日の会見で、欧米諸国らが打ち出す対ロシア制裁に中国は追随しないことを明らかにしていた。中国は違法かつ一方的な制裁には常に反対してきたとも述べていた。

24日の会見では、ロシアからの小麦輸入を開始する計画も発表。この輸入に関する協定はロシアのプーチン大統領が今月、北京冬季五輪に出席するため訪中した際に発表されていた。小麦輸入は、欧米諸国がロシアに打ち出す制裁の効果をそぐ可能性もある。

一方、在ウクライナの中国大使館はロシア軍の侵攻を受け、ウクライナ内に居住する自国民に対し車両で移動する際、中国国旗を掲示するよう推奨した。

声明で、街頭で大きな暴動が発生する恐れもあるとし、在宅し、窓などから離れた場所にとどまることも指示。車を使う場合、中国国旗を車体の目立つ場所に掲げるよう求めた。

さらに24日には治安が混乱するリスクが高まったとして、中国国民を国外へ退避させるチャーター便を準備していることを明らかにした。

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