カナダ・ケベック州、ワクチン接種拒否の住民から制裁金を徴収へ
(CNN) カナダ東部ケベック州当局は11日、新型コロナウイルスワクチンの接種を拒否している住民に制裁金を科す方針を明らかにした。
ルゴール州首相は同日の記者会見で、少数の未接種者が医療体制に大きな負担をかけていると説明。接種済みの住民がその代償を求めるのは当然のことだと述べた。
医療上の理由で接種を免除されている人からは徴収しない。詳細は未発表だが、ルゴール氏は「相当な金額」を科すことになるとの見通しを示した。
ケベック州では住民の9割近くが、少なくとも1回の接種を済ませている。保健当局者らは、州内で入院している患者の大多数が未接種者だと指摘してきた。ただし具体的な人数は公表されていない。
ケベック州は先週、酒類や合法大麻の購入時にワクチン接種証明の提示を求める措置を発表した。デュベ州保健相のツイートによると、発表後2~3日のうちに1回目接種の予約は1日当たり1500件から6000件に急増した。
カナダの人口の4分の1近くが集中する同州は、全国に先駆けてワクチン・パスポートを導入した。現在、レストランやスポーツジム、スポーツイベントなどで接種証明の提示が義務付けられている。