アフリカのワクチン接種率70%達成、2024年まで実現しない可能性も
(CNN) 世界保健機関(WHO)アフリカ地域事務局のマシディソ・モエティ局長は19日までに、アフリカ諸国で新型コロナウイルスのワクチン接種率の70%達成は2024年8月まで実現しない可能性があるとの見方を示した。
記者会見で、接種率が失望すべく低水準にあるなか、アフリカ諸国は伝統的に人々が集まり、旅行に繰り出す年末の季節を迎えている現状を憂いもした。
アフリカ諸国のうち所定の回数の接種を年末の時期に終えた住民が目標値の40%にたどり着いたのはわずか6カ国と指摘。10%の比率をどうにか達成したのは20カ国のみともした。
アフリカ諸国のワクチン接種について米国のブリンケン国務長官は今年9月、世界の総人口の70%が22年までに接種を終えるとの世界保健機関(WHO)の目標を米国は支持する考えを表明。
モエティ局長は新たに出現したオミクロン変異株でアフリカでの新型コロナ対策はさらに複雑化しているとも指摘。アフリカ諸国が対象となっている渡航規制は食料、医薬品、教育の提供や住民の保健衛生の維持に資する各種サービスの提供機会の減少につながり得るとも述べた。
一方で、オミクロン株の感染例に占めるアフリカ諸国の比率は着実に落ち込んでいるとも付け加えた。