こう着状態打破へ、入院中の大統領から権限「はく奪」か チェコ

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チェコのゼマン大統領/Roman Vondrous/AP

チェコのゼマン大統領/Roman Vondrous/AP

プラハ(CNN) チェコの議員が、総選挙後のこう着状態を打破しようと、入院したゼマン大統領(77)からの権限はく奪を検討していることがわかった。

ビストルチル上院議長は18日、ゼマン大統領が今後数週間のうちに仕事に復帰する可能性は非常に低いとの見方を示した。

ゼマン大統領は1週間前、集中治療室(ICU)に収容された。チェコではゼマン大統領の入院前に総選挙が行われ、過半数の有権者がバビシュ政権を選ばなかった。総選挙では接戦の末に2つの野党連合が連立政権樹立に必要な議席数を確保していた。

チェコの大統領の憲法上の主要な役割のひとつに、政権樹立に向けた首相の指名がある。そのため、ゼマン大統領の入院によって、チェコは政治的なこう着状態に陥っている。

ビストルチル上院議長は、政界の指導者らと19日に協議を始めると明らかにした。チェコ憲法第66条は、上院と下院の両方が大統領がなんらかの深刻な理由でその職責を果たせないと決定した場合、大統領からその権限をはく奪することを認めている。同氏はこの条項を、いつどのように発動させるかについて話し合うという。

ビストルチル上院議長は記者団に対し、ゼマン大統領について病院から新しい情報を受け取っており、ゼマン大統領は健康上の理由から現在はあらゆる職務の実行が不可能だと述べた。

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