元国会議員が議事堂内で自殺、議会と訴訟中 マラウイ

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マラウイの元国会議員、クレメント・チワヤ氏/From TEDx Talks/Youtube

マラウイの元国会議員、クレメント・チワヤ氏/From TEDx Talks/Youtube

(CNN) アフリカ南東部のマラウイの元国会議員が9月30日、議会の建物の中で自殺した。警察の広報担当者がCNNに確認した。

同担当者によると、議会の副議長を務めていたクレメント・チワヤ氏は議会職員のオフィスに銃を持ち込み、自らの頭を撃って死亡した。

通常の安全確認が行われていたにもかかわらず、同氏は議会の建物に入ることができたという。

警察の担当者は10月1日、CNNの取材に答え「亡くなったチワヤ氏には障害があり、車椅子を使用していた。議事堂の金属探知機は車椅子のものとみられる金属に反応したが、同氏は堂内に入ることができた」と説明した。

そのうえで今後は議事堂の警備を強化する方針を示した。

50歳のチワヤ氏は2004年から19年まで3期連続で国会議員を務めた。14~19年の1期には副議長の任にも就いていた。

議会の声明によれば、チワヤ氏と議会の間では手当の受給資格をめぐる法廷闘争が行われていた。

チワヤ氏が死亡した時点で、事故に遭った同氏の車両についての訴訟が継続中だった。車両は同氏が議会から購入したものだが事故当時は所有権の譲渡がまだ完了しておらず、保険は期限切れを迎えていたという。

議会がこの件に取り組む間、チワヤ氏は昨年4月に司法長官のオフィスに連絡を取ったと声明は述べた。また、公務員の訴えについて調査するオンブズマン(行政監察官)機関にも持ち込まれ、チワヤ氏に有利な判断が下されてもいた。

ただこの判断は後に裁判所によって退けられたと、声明は付け加えている。

議会はチワヤ氏の死を「悲劇的かつ衝撃的」としつつも、同氏に認められていた手当はすべて「尊重されていた」との見解を示した。

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