タリバン、退避の米国人に付き添い 米国と秘密裏の合意

カブールの空港の空撮=8月23日/Satellite image ©2021 Maxar Tec/AP

カブールの空港の空撮=8月23日/Satellite image ©2021 Maxar Tec/AP

(CNN) 米軍がイスラム主義勢力タリバンと秘密裏に交渉を行い、その結果、アフガニスタン首都カブールの空港の入り口で、アフガンからの脱出を図る米国人の集団にタリバンのメンバーが付き添い役を果たした出来事があったことがわかった。防衛当局者2人がCNNに明らかにした。

当局者によれば、米軍の特殊作戦部隊が「秘密の入り口」を空港に設置し、米国人に対して避難中に指示を与える「コールセンター」を設けた。

当局者によれば、米国人は事前に設定された空港近くの集合場所に集まるように通知を受けた。タリバンがそこで身元の確認を行い、米軍が配備された入り口まで米国人を短距離搬送。アフガニスタンからの脱出を模索する人々が大勢いるなか、配備された米兵が米国人を中に通した。

今回の合意は注意を要するものだとして当局者は匿名を条件に語った。今まで明らかにされなかったのは、公表することによるタリバンの反応を米国が懸念したほか、過激派組織イラク・シリア・イスラム国(ISIS)の分派組織「ISIS―K」の工作員が米国人がタリバンに付き添われていることに気が付いた場合、ISIS―Kからの攻撃を受けることを憂慮したためだという。

ISIS―Kは先週発生したカブール空港の自爆テロを実行したとの犯行声明を出している。この自爆テロでは米兵13人と170人以上のアフガニスタン人が死亡した。

米国はここ数年、軍事的、外交的にタリバンと接触し、政治会談や衝突回避の取り組みを進めていた。しかし、今回、米軍とタリバンとの間でかわされた秘密裏の退避の取り決めは戦術上の調整がこれまでにない水準に達したことを反映している。関係は不明だが、米中央情報局(CIA)のウィリアム・バーンズ長官は先ごろ、カブールで、タリバン幹部と秘密面会していた。

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