英両王子、母ダイアナ妃のインタビューめぐりBBCを非難

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BBCが謝罪、英ダイアナ元妃番組不正で

(CNN) 英BBC放送が1995年に放送した故ダイアナ皇太子妃のインタビューをめぐり、記者がダイアナ妃側をだまして取材を承諾させたとの調査結果を受けて、ダイアナ妃の長男ウィリアム王子と次男ヘンリー王子が20日、異例の声明を出し、BBCを非難した。

ウィリアム王子は声明で、ダイアナ妃は1人の記者だけでなく、厳しく追及せずに見て見ぬふりをしたBBC幹部らにも裏切られたと主張。インタビューは正当性がなく、二度と放送されるべきではないと述べた。

ヘンリー王子も同様の声明を出し、「倫理に反したやり方で人を食い物にする風潮が波及して母の命を奪った」と非難した。

ヘンリー王子自身も妻メーガン妃とともに、英大衆紙をプライバシー侵害で訴えた経緯がある。20日の声明では、責任を認めたBBC関係者らに「正義と真実への第一歩だ」と感謝の意を示す一方、現在も同様のやり方が広く使われているとして「深い懸念」を表明。「母はこのせいで命を失ったのに、何も変わっていない」と指摘した。

ダイアナ妃は95年のインタビューで結婚生活の破たんを告白した。インタビューを担当したBBCのマーティン・バシャー記者は取材交渉の過程で、ダイアナ妃の弟スペンサー伯爵に虚偽の銀行明細を示し、王室内部にスパイがいると見せかけて、ダイアナ妃からの承諾を取り付けたとされる。

BBCは96年の内部調査で、文書が偽造されたのは事実だが、ダイアナ妃の承諾とは無関係と結論付けた。

昨年11月から改めて、元最高裁判事の主導で独立調査が行われていた。BBCのデイビー会長は20日、取材交渉でダイアナ妃側をだます手口が使われていたことを認め、「全面的かつ無条件に謝罪する」と述べた。

バシャー記者は先週、健康状態を理由にBBCの宗教担当編集長を退き、20日には虚偽の銀行明細を使ったことを謝罪。一方で、ダイアナ妃の説得には影響しなかったとの主張を繰り返している。

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