コロナ禍深刻なインドからの帰国禁止を撤廃、豪州政府

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インドからの帰国禁止を撤廃したオーストラリアのモリソン首相/William West/AFP/Getty Images

インドからの帰国禁止を撤廃したオーストラリアのモリソン首相/William West/AFP/Getty Images

(CNN) オーストラリア政府は7日、新型コロナウイルス感染の急拡大が止まらないインドに2週間滞在していた豪州人らの帰国を禁じていた措置を撤回し、今月15日から入国を認めると発表した。

モリソン豪首相は、連邦政府は同日から今月31日にかけインドにいる豪州人らの帰国チャーター便を3便飛ばすとも述べた。

首相によると、インドに滞在中で豪州政府へ帰国の意思を正式に伝えた豪州人は約9000人。このうちの900人は感染がうつりやすい脆弱(ぜいじゃく)な体調にあるなどとした。

今回の入国禁止では、違反すれば禁錮5年や罰金5万1000米ドル(約556万円)、もしくは両方の刑罰を科すことも想定。この措置は今月1日に発表され、過去14日間滞在した人物は3日の時点で入国を拒むとしていた。

半面、インドだけからの帰国禁止は人種差別的な対応との批判も出ていた。モリソン首相は7日、自国を新型コロナから守ることを狙って打ち出したものであり、人種差別的な要素は否定した。

豪州政府によると、帰国を求めている世界各地の豪州人は約4万人だが、毎週用意出来る隔離施設の収容能力は5000人をわずかに超える程度としている。

豪州への入国が現在認められているのは例外を除き、国籍保持者、永続的な居住が認められている人物と隣国ニュージーランドからの来訪者で、入国後に政府が指定する隔離施設で2週間過ごすことが命じられる。

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