人権団体、ロシアの傭兵グループを告訴 シリアでの残虐行為で

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シリアでの残虐行為をめぐり、人権団体がロシアの傭兵グループを告訴した/Shutterstock

シリアでの残虐行為をめぐり、人権団体がロシアの傭兵グループを告訴した/Shutterstock

(CNN) ロシア、フランス、シリアの複数の人権団体は16日までに、ロシアの傭兵グループ「ワグネル」に対する訴訟を起こした。所属する兵士らが2017年にシリア人男性1人を拷問、斬首したと主張している。

告訴は殺害された男性の兄弟1人を代表したもので、ロシア政府ともつながりのあるワグネルの不穏な活動に光を当てるのを目的としている。報道によるとワグネルはロシア軍とともにシリアに派遣された。同軍は15年にシリアでの内戦に介入し、アサド政権の軍を支援している。

ワグネルの世界各地での活動に対して、責任を問う訴訟が起こされたのは初めて。告訴はシリア内戦勃発から10年となる節目の日に公表された。

シリアでのワグネルの活動が注目を浴びるようになったのはロシアの独立系紙ノーバヤ・ガゼータによる19年の調査報道がきっかけだった。この中でワグネル所属の傭兵が、シリア軍から脱走したとされる男性1人の残虐な殺害に関与したと伝えられた。

17年6月には2分間の動画がオンライン上に出回った。そこにはロシア語を話す軍服姿の複数の男らが、無防備の男性1人を容赦なく殴打する様子が映っていた。

その2年後、ノーバヤ・ガゼータは上記の続きを撮影したとする動画を入手。男性はさらに拷問を加えられ、斬首されたとした。遺体はばらばらに切断されて燃やされたという。

同紙は、殺害された男性と加害者1人の身元を特定したと主張した。後者はロシア人の男で、民間軍事会社のワグネルに所属しているとみられるという。殺害場所はシリア北部のガス施設の近くだという。

ロシア連邦捜査委員会は、報道内容に関する捜査に着手するよう求めたノーバヤ・ガゼータの主張を退けていた。今回も原告側は同委員会に対し、一組織のメンバーが行った極めて残虐な殺人の罪の捜査を求めている。同委員会は現時点でこうした要求へのコメントを発表していない。

民間軍事会社はロシア国内の法律で違法とされているが、ワグネルの重要性は以前から増大しており、その活動を通じて同国は記録に残らない外交政策上の目標達成を進めている。

CNNはこれまで、ウクライナ、シリア、スーダン、中央アフリカ共和国、リビア、モザンビークといった国々でのワグネルの活動を報道してきた。

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