WHO調査団、武漢のウイルス研究所を訪問 ウイルスの起源調査

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武漢ウイルス研究所の警備にあたる警備員=3日/HECTOR RETAMAL/AFP/AFP via Getty Images

武漢ウイルス研究所の警備にあたる警備員=3日/HECTOR RETAMAL/AFP/AFP via Getty Images

香港(CNN) 新型コロナウイルスの起源を調査するため中国湖北省武漢市に入っている世界保健機関(WHO)の専門家チームは3日、中国科学院の武漢ウイルス研究所を訪問した。

チームは入国後14日間の隔離措置を終えて、先週から現地調査を開始している。

武漢ウイルス研究所は、危険な病原体を扱うための最高レベルの安全条件に対応した施設。米国のトランプ前政権に、新型ウイルスの流出源と疑われた経緯がある。

だが昨年3月に米英豪の感染症専門家がゲノム解析に基づいて発表した論文では、新型ウイルスが人工的につくられたとは考えにくいとの結論が示された。

同研究所でコウモリ由来の病原体を研究する石正麗氏は、「バット・ウーマン」の異名を取る。新型ウイルスも、コウモリから別の動物を経て人間に感染したと考えられている。

WHOチームのメンバー、ピーター・ダザック氏は過去の研究で石氏と連携した経験から、同研究所の安全対策は信頼できるとの見方を示した。一方、武漢での調査が1年前に実施されていれば、より重要な情報が得られたはずだとも語った。

チームは1月31日、新型ウイルスの集団感染が初めて確認された海鮮卸売市場を視察した。市場は閉鎖されたままだが、チームを率いるピーター・ベンエンバレク氏は、設備や衛生状態、人や商品の流れが把握できたと述べた。地元住民や従業員らからも話を聴いたという。

ただしチームのメンバーは、調査結果の発表までにはかなりの時間がかかるとの見通しで一致している。

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