毒物中毒のロシア反体制指導者、独病院で意識回復 

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ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナバリヌイ氏。こん睡状態に陥っていたが、ドイツの病院で意識が回復した
/Sefa Karacan/Anadolu Agency/Getty Images

ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナバリヌイ氏。こん睡状態に陥っていたが、ドイツの病院で意識が回復した /Sefa Karacan/Anadolu Agency/Getty Images

ベルリン(CNN) 毒物が原因とみられるこん睡状態に陥っていたロシア反体制派指導者アレクセイ・ナバリヌイ氏の意識が回復したことが分かった。同氏の治療にあたっている独ベルリンの病院が7日に発表した。

病院によると、ナバリヌイ氏は人工呼吸器を少しずつ外していく段階にあり、呼び掛けにも反応している。毒物の影響が長期間残る可能性がどの程度あるかは、まだ不明だという。

ナバリヌイ氏は先月20日にシベリア・トムスク発のロシア国内線の機内で倒れた。独政府は先週、旧ソ連が開発したとされる猛毒の神経剤「ノビチョク」が使われた明白な証拠があると発表。ロシア政府による関与の可能性が指摘されてきたが、ロシア側はこれを否定している。

ノビチョクは2018年に英ソールズベリーで起きたロシア人元スパイの襲撃事件でも使われた。

英国のラーブ外相は7日のツイートで、ロシア大使を呼び出してナバリヌイ氏への毒物使用に「深い懸念」を伝えたことを明らかにした。

ドイツのマース外相は6日、国内紙とのインタビューで、この事件を受けてロシアとのパイプライン計画を見直す可能性があると述べた。

独政府の報道官が7日に語ったところによると、メルケル首相もマース氏の発言を確認した。同報道官はロシア側に対応を求め、期限は明示しないが「数カ月間、あるいは年末までという話ではない」として、迅速な行動を呼び掛けた。

ロシア政府はドイツからの情報を待って捜査を開始するとの立場を示しているが、独外務省の報道官は7日、犯罪が起きた現場はシベリアのどこかだと指摘。ロシアがその気になればいつでも捜査を始められるはずだと主張した。

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