バンクシー出資の救助船、地中海で難民を救出

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
難民の救助にあたる、バンクシーが船体に新作を書いたルイーズ・ミシェル号(右奥)=8月22日、リビア沖/THOMAS LOHNES/AFP/AFP via Getty Images

難民の救助にあたる、バンクシーが船体に新作を書いたルイーズ・ミシェル号(右奥)=8月22日、リビア沖/THOMAS LOHNES/AFP/AFP via Getty Images

(CNN) 英国の覆面アーティスト、バンクシーがこのほど地中海の難民救助船に出資し、船体に新作の絵画を描いた。船に救助された約200人の難民らは29日までに別の船に引き取られ、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)などが沿岸の港に受け入れを呼び掛けている。

バンクシーは仏海軍が所有していた船を買い取って難民救助船に改造し、救命胴衣を着けた少女がハート型の浮き輪に手を伸ばす絵を描いた。

船には欧州各地から集まった救助専門家10人が乗り組み、27日に難民89人、28日夜までにさらに女性や子どもら130人を救助。デッキが満員になり、動きが取れないとして支援を要請した。難民のうち33人は死亡した1人の遺体とともに救命ボートで待機しているとも訴えていた。

これに応えてまずイタリアの沿岸警備艇が29日、病人ら49人を引き取った。残る難民は独NGO(非政府組織)シーウォッチの救助船に移された。

シーウォッチの船では現在、合わせて350人前後の難民が受け入れ先を求めているという。

UNHCRと国際移住機関(IOM)は29日の声明で、船上の難民に安全な入港先と必要な支援を提供する必要があると強調。受け入れ分担について地域内の合意が成立していないことは言い訳にならないと訴えた。

「欧州の移民問題」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]