EU首脳会議、92兆円規模の「復興基金」で合意

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欧州連合(EU)首脳会議で、新型コロナウイルス感染拡大がもたらした経済的打撃からの復興に向け、7500億ユーロ規模の基金を設立する案で合意した/John Thys/Pool/AFP/Getty Images

欧州連合(EU)首脳会議で、新型コロナウイルス感染拡大がもたらした経済的打撃からの復興に向け、7500億ユーロ規模の基金を設立する案で合意した/John Thys/Pool/AFP/Getty Images

ブリュッセル/香港(CNN Business) 欧州連合(EU)首脳会議は21日、新型コロナウイルス感染拡大がもたらした経済的打撃からの復興に向け、7500億ユーロ(約92兆円)規模の基金を設立する案で合意した。

加盟国の間ではこの数日間、基金の規模や補助金と融資の割合、支援の条件などをめぐって意見が対立し、協議は難航していた。

ミシェルEU大統領が20日に新たな妥協案を提示し、その数時間後に合意が成立した。

ミシェル氏は21日の記者会見で「欧州は強い。欧州は団結している」と宣言。EU加盟国が危機に対し、共同で経済対策を実行する初の機会だと述べた。

新型ウイルス感染のパンデミック(世界的大流行)が始まってから、首脳会議が対面形式で開催されたのは初めて。同日までに1兆1000億ユーロの次期中期予算(2021~27年)でも合意に達した。

マクロン仏大統領は合意を受け、「欧州にとって歴史的な日だ」とコメントした。ベルギーのウィルメス首相は「EUがこれほど野心的な将来への投資を決めたことはかつてなかった」と述べた。

欧州委員会は今月、今年のEU経済は8.3%縮小するとして、5月時点のマイナス7.4%をさらに下回る見通しを示した。

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