中国、ウイグル政策示す流出文書に反論 信憑性に異議
ゼンズ博士らは文書に記された2800人以上の個人名のうち337人の身元を特定した。CNNも文書中の8家族の詳細について、独自に裏付け調査を行った。
上記の県知事は会見で、文書に関する報道を「主観に基づく思い込み」であり、「願望がこもった推測」だと批判。「真実とは相いれず、精査に耐えられない」との認識を示した。
会見には顔を覆面で隠したウイグル族の男性1人も同席し、記者からの質問に答えた。男性は「職業訓練センター」にいたことはあるものの、あくまでも「自分自身のため」だったと主張。以前は宗教上の過激思想に取りつかれていたが、センターでは中国語や国際法を学んだほか、企業経営に関する授業も受けたという。会見の映像は国営中央テレビ( CCTV)で放送された。
中国共産党は過去にも、ウイグルの反体制派や流出文書に記載された住民の親族を国営テレビに出演させ、各国メディアによる非難への反論を語らせる手法をとってきた。こうした反論が事実に基づくものか、あるいは当局に強要されたものかどうか、CNNは独自に確認できていない。