米ギリアドの治験薬、新型ウイルス治療に有望か 株価上昇

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米CDCによるコロナウイルスのイラスト/Alissa Eckert/Dan Higgins/CDC

米CDCによるコロナウイルスのイラスト/Alissa Eckert/Dan Higgins/CDC

ニューヨーク(CNN Business) 米バイオ医薬品大手ギリアド・サイエンシズが開発している新型コロナウイルス感染症の治療薬について、世界保健機関(WHO)の高官が24日、有望との見解を示し、同社の株価はこれを受けて急伸した。

WHOのエイルワード事務局長補は北京での記者会見で「現時点で新型ウイルスへの効果が期待できそうな薬はひとつだけある」と述べ、同社の抗ウイルス薬「レムデシビル」を挙げた。

レムデシビルはエボラ出血熱の治療に使われた治験薬で、動物実験では重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)の治療効果も報告されている。

ギリアドはCNN Businessの取材に対し、中国の衛生当局と協力して、新型コロナウイルスに感染した重症患者と軽症患者の臨床試験に取り組んでいると述べた。現在参加者を集めているところで、4月には結果が判明するという。

ニューヨーク株式市場では24日、新型ウイルス感染拡大による影響への懸念でダウ平均株価が先週末に比べ1000ドル以上も下落するなか、ギリアド株は5%近く上昇した。

新型コロナウイルス感染症の治療薬は、米ジョンソン・エンド・ジョンソンや英グラクソ・スミスクラインなどの製薬大手も開発に取り組んでいる。

米アッヴィは、同社の抗エイズウイルス(HIV)薬とインフルエンザ治療薬「タミフル」の併用で有望な結果が出たとしている。

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