武漢からの退避者に反発、移送バス襲う ウクライナ

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武漢市から退避した人々の受け入れに反対する住民と対峙(たいじ)する警官=20日/Efrem Lukatsky/AP

武漢市から退避した人々の受け入れに反対する住民と対峙(たいじ)する警官=20日/Efrem Lukatsky/AP

(CNN) ウクライナ内務省は22日までに、同国ノビサンジャリ町で新型肺炎の感染源となった中国湖北省武漢市から退避したウクライナ人と外国人の受け入れに反対する住民らが移送バスの車列を襲撃し、警官9人と民間人1人が負傷したと発表した。

住民らは道路を占拠してバスに投石、自らの車を警官にぶつけようとした者もいたという。負傷した警官のうち1人が重傷。ソーシャルメディア上には、退避者の到着前、反対する住民らが道路を封鎖し、警官隊と対峙(たいじ)する様子などの映像が掲載された。

同省は投石などした者を処罰する判断を示した。ウクライナでは新型肺炎の感染者はこれまで確認されていない。

武漢市を離れたウクライナ人と外国人の計72人は同町の医療施設で14日間隔離される予定となっている。

ゼレンスキー同国大統領を含む政府高官は過去2日間、退避者の受け入れをめぐる摩擦を緩和させる努力を試みてもいた。同大統領は20日にフェイスブックに声明を載せ、「我々は同じ人間。危険はない」と国民に呼びかけてもいた。

また、同国のスカレツカ保健相は退避者を収容する施設に同一の条件で自らも2週間入所する意向を表明した。

ウクライナ内務省によると、今回到着した退避者はウクライナ人が45人、アルゼンチン、エクアドル、コスタリカやイスラエルなど出身の27人となっている。

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