25歳の女性惨殺、大衆紙1面に遺体の写真 憤りの声強まる メキシコ

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遺体写真の掲載後、ネット上で共有されたエスカミージャさんのイラスト/Sofia Weidner

遺体写真の掲載後、ネット上で共有されたエスカミージャさんのイラスト/Sofia Weidner

(CNN) メキシコの首都メキシコ市で25歳の女性が惨殺され、遺体が切断される事件があった。複数のメディアが遺体の写真を1面に掲載したことで、事件に対する憤りの声や、法改正を求める声は一層強まっている。

当局の9日の発表によると、警察がメキシコ市内の住宅を訪れ、イングリッド・エスカミージャさんの遺体を発見した。遺体は皮膚がはがされ、一部の臓器がなくなっていた。メキシコでは、女性を狙った凶悪犯罪が相次いでいた。

現場では、血まみれの姿の46歳の男が逮捕された。その後リークされた写真と動画には、血まみれの姿の男が映っていて、激しい口論の末に女性から殺すと脅され、この女性を刃物で刺したと供述している様子だった。男は証拠隠滅の目的で遺体の皮膚をはいだとされる。

メキシコ市長は、検察が被告人に対して最高刑を求刑すると表明した。警察によると、逮捕されたのは女性の夫だった。

この事件に対する憤りの声は、地元の大衆紙やニュースサイトが、惨殺された被害者の遺体の写真を掲載したことで、一層強まった。

メキシコではこの数カ月、女性に対する暴行事件の扱いと、報道の在り方を変えるよう求めて、各地で抗議デモが展開されていた。

メキシコ市の検察は、問題の写真のリークに関して公務員の捜査を行っており、犠牲者の写真の公表を刑法で禁じることを検討していると発表した。

メキシコでは、女性が性別を理由に殺害される事件がここ数年で急増。2018年の912件から19年は1006件に増え、検察によれば、過去5年間で137%増えている。

女性団体や支持者は14~15日にかけ、メキシコ市内でデモ行進を予定している。

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