前例なき軍事技術開発に従事、今夏の実験爆発でプーチン氏

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軍事実験施設での爆発事故で夫を亡くした女性に勲章を授与するプーチン大統領=21日、モスクワ/Alexei Druzhinin/TASS/Getty Images

軍事実験施設での爆発事故で夫を亡くした女性に勲章を授与するプーチン大統領=21日、モスクワ/Alexei Druzhinin/TASS/Getty Images

(CNN) ロシアのペスコフ大統領府報道官は22日、同国北部の軍事実験施設で今夏実施され、爆発が起きて国営原子力企業の社員5人が死亡した事故に触れ、この実験に関連した情報は今後、「厳しい機密扱いになるだろう」との見方を示した。

爆発を受け、ロシアが開発を進める原子力推進型巡航ミサイル「ブレベスニク」に絡む実験との見方が国際社会に出ていた。ペスコフ報道官は実験の対象になっていた兵器への言及は再三拒否。

ただ、国営タス通信によると、「新型兵器システムが関係していた」とは認め、「この理由から調査内容は公表出来ないのが当然である」と述べた。

一方、ロシアのプーチン大統領は21日、爆発で死亡した科学者らは「最先端の前例のない軍事技術に関する極めて重要な作業に従事していた」と明かした。大統領府で催されたこれら科学者らへの勲章授与の式典で述べた。

タス通信によると、プーチン氏はこの兵器について「ロシアの主権と安全保障の今後数十年間の維持に寄与するだろう」ともした。

爆発の現場はセベロドビンスク市郊外に位置する村落近くで、ロシアの気象環境監視局は事故後、放射線量が一時的に急上昇したことを報告してもいた。

米国との軍拡競争にも備えるプーチン大統領は昨年3月、北大西洋条約機構(NATO)の防衛網を無力化するとする新型兵器に言及。極超音速ミサイルの開発着手や非常な高速で進む無人型の海中潜航艇などに触れていた。

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