トランプ政権、台湾への新型F16機の売却承認

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トランプ政権が台湾への新型F16機の売却承認を議会に非公式に通知/Chip Somodevilla/Getty Images North America/Getty Images

トランプ政権が台湾への新型F16機の売却承認を議会に非公式に通知/Chip Somodevilla/Getty Images North America/Getty Images

ワシントン(CNN) トランプ米政権は、台湾へ新型のF16V型戦闘機を数十機売却することを承認し、米連邦議会へ非公式に通知した。複数の政権当局者らが17日まで明らかにした。

台湾への武器供与としてはここ数年で最大規模となる。売却の実施には上下両院の外交委員会の承認が必要。

F16新型機の台湾への譲渡は、通商問題や若者らによる政府への抗議デモが長引く香港情勢で対立が高まる中国を刺激するのは必至。中国外務省の報道官は16日、台湾への武器売却は中国の主権と核心的利益を損ねるとして断固反対すると主張した。

ただ、米国務省当局者は、連邦議会への通知は非公式であるとして、正式なものとなるまで何らかの曲折があることを示唆。中国との2国間関係が不透明であることを踏まえ、F16売却が撤回される可能性があるとの見方も米政府当局者の間にある。

F16V型戦闘機66機の台湾への供与についてはオバマ前政権が回避し、台湾が保持する戦闘機の能力更新に押さえた経緯がある。F16Vの供与は台湾海峡などにおける台湾の防空能力向上につながるとされ、中国が最も神経をとがらせる問題となっている。

トランプ政権は台湾との軍事協力を強化しており、先月には台湾の要請に応じM1A2Tエイブラムス戦車108両や、携帯型地対空ミサイル「スティンガー」の供与を決定した。

米国防総省は今年5月の報告書で、中台衝突が起きた場合、台湾がこれまで維持していた軍事的優位は中国の軍近代化の努力により後退していると警告してもいた。

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