中国、台湾周辺で軍事演習 米企業への制裁予告も

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中国が台湾周辺で海軍と空軍の参加する演習を実施した/STR/AFP/Getty Images

中国が台湾周辺で海軍と空軍の参加する演習を実施した/STR/AFP/Getty Images

香港(CNN) 中国の人民解放軍(PLA)が台湾周辺で軍事演習を実施したことが分かった。中国は米国から台湾への武器売却に反発し、売却にかかわる米企業への制裁も予告している。

PLAは14日、中国南東部の沿岸で海軍と空軍が参加する演習を実施したと発表した。年間計画に基づく通常の日程だと説明し、詳細には言及しなかった。

台湾の中央通信(CNA)によると、台湾の国防当局も14日のPLA演習について「通常の演習にすぎない」との見方を示し、軍はいかなる脅威にも対応する用意があると強調した。

一方、中国の外務省は12日、米企業が台湾に武器を売却した場合、その企業に制裁を科すとの方針を示した。崔天凱・駐米大使は同日のツイートで、「火遊びをする者は自身がやけどを負うだけだ」と警告した。

外務省報道官は15日、制裁の具体的な内容は公表できないとしたうえで、「中国が常に約束を守り、その行動は常に結果に結び付くことを覚えておいてほしい」と述べた。

台湾をめぐる米中間の緊張が高まるなか、蔡英文(ツァイインウェン)台湾総統は先週、中米歴訪に向かう途中で米ニューヨークに2泊し、外交関係のある17カ国の代表者らと面会。「台湾は断固として民主主義体制を守る」と表明した。

蔡氏はこの後、外交関係を結ぶカリブ海の4カ国を歴訪。復路では米デンバーを経由する。同氏は来年1月の総統選に向け、対中強硬姿勢を強めている。

中国の在米大使館はツイッターを通し、米国が蔡氏の立ち寄りを認めること自体、中国側が主張する「一つの中国」の原則に反すると非難した。

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