香港デモ、「有害で犯罪的」 中国政府が非難

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中国国務院香港・マカオ事務弁公室の楊光報道官が大規模デモについて記者会見した/WANG ZHAO/AFP/Getty Images

中国国務院香港・マカオ事務弁公室の楊光報道官が大規模デモについて記者会見した/WANG ZHAO/AFP/Getty Images

北京(CNN) 香港で「逃亡犯条例」改正案への抗議をきっかけに毎週展開されている大規模デモについて、中国政府は29日、「有害で犯罪的な行為」だと非難した。デモにより、半自治的な地位を得ている香港の「評価」と「安定性」とが著しく損なわれているとした。

北京で記者会見に臨んだ中国国務院香港・マカオ事務弁公室の楊光報道官は、香港の現状を「由々しき事態」と述べたうえで、中国政府の権威に対する異議申し立て並びに国家安全保障を脅かす行為は一切容認しないと強調した。

さらに香港市民に向け、デモが引き起こす暴力に非難の声を上げるよう呼び掛けたほか「香港は中国のものだ。香港の問題は中国の内政問題だ」と明言した。1997年に英国から中国へ返還されて以降、香港は「一国二制度」の原則の下で統治されている。

6月初旬に大規模デモが始まってから、香港政策を統括する中国の政府機関がこのような会見を開くのは初めて。楊報道官は、香港政府トップの林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官を強力に支持する姿勢も改めて表明した。同長官に対しては多くのデモ参加者が怒りをあらわにし、強権的とされるその政治手法に激しく反発している。

ここ数週間で香港の公式なデモの多くを運営してきた人権団体のメンバーは、今回の会見に「失望した」とし、中国政府の機関としてラム長官を更迭できる立場にありながら辞任を求めなかったと批判。香港の人々にとっては会見時間の40分が無駄に流れたとの見解を示した。

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