アサンジュ被告の米大統領選介入、エクアドル前大統領は「気付いていた」
アトランタ(CNN) 内部告発サイト「ウィキリークス」の創設者、ジュリアン・アサンジュ被告が英ロンドンのエクアドル大使館を拠点に2016年の米大統領選に介入したとされる活動について、エクアドルのコレア前大統領は16日、当時から気付いていたと語った。
コレア氏はそのうえで、他国の選挙に干渉するのは許される行為ではないとの立場を示した。
コレア氏は2007~17年の大統領在任中、徹底した反米路線で知られていた。米政府の機密文書などを暴露していたアサンジュ被告が12年、スウェーデンでの性的暴行容疑で逮捕され、保釈中にロンドンのエクアドル大使館へ逃げ込んだ際に、同被告の受け入れを決めたのは当時のコレア大統領だった。
しかしコレア氏は、16日のインタビューでアサンジュ被告と距離を置く立場を打ち出した。同被告とはかつて一度だけ取材を受けた以外に話したこともなく、知り合いではないと主張した。
アサンジュ被告は大使館滞在中、米大統領選の民主党候補だったヒラリー・クリントン氏の陣営幹部のメールを大量に公開するなどして、トランプ大統領を有利にするロシアの工作に加担していたとされる。CNNは15日、同被告が大使館を司令本部として使い、ロシア側と接触したり、データ転送用の装置を搬入したりしていたことを示す映像などを公開した。