ノートルダム大聖堂で火災後初のミサ、ヘルメット着用で
(CNN) 4月に発生した火災で屋根や尖塔(せんとう)などが焼けたパリのノートルダム大聖堂で15日夕、小規模なミサが行われた。ミサの実施は火災後初。
ミシェル・オプチ大司教によれば、安全面を考慮して、出席者は約30人と小規模なものとなった。
ミサは火事による損傷を免れた付属礼拝堂で行われた。参加者はヘルメットの着用が求められたという。
大司教は「この大聖堂で起きた出来事によって心を動かされた全ての人たちに対する希望と感謝のメッセージだ」と述べた。ヘルメットを着用してミサを行うことについては、「少し奇妙だ」と付け加えた。
リーステール文化相は14日、大聖堂の構造が依然として不安定だと警告していた。特に天井部の安全がまだ確保されておらず、崩壊の可能性もあるという。一方で、文化相はミサについて「希望のシンボル」とも指摘。大聖堂の再開という最終的な目標への前進を意味するとしていた。