800年前のミイラを破壊、頭部持ち去る アイルランドの教会で被害

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ダブリンで、教会に安置されていた十字軍兵士の遺体とされる800年前のミイラが破壊された/Dave Walsh/VW Pics/UIG/Getty Images

ダブリンで、教会に安置されていた十字軍兵士の遺体とされる800年前のミイラが破壊された/Dave Walsh/VW Pics/UIG/Getty Images

(CNN) アイルランドの首都ダブリンで、教会に安置されていた十字軍兵士の遺体とされる800年前のミイラが破壊され、頭部が持ち去られる事件が起きた。

アイルランド教会によると、ダブリンにある聖ミッチャン教会で25日、地下にある墓地が荒らされ、ミイラの頭部が持ち去られているのが見つかった。

ミイラは800年前の十字軍の兵士の遺体だったとされている。十字軍は11世紀~13世紀にかけてキリスト教会が派遣した遠征軍で、キリスト教とイスラム教の宗教戦争に発展した。

教会によると、ミイラは身体がひっくり返されて頭部をもぎ取られていたほか、400年前の修道女の遺体も損壊されていた。警察はこの事件について捜査を進めている。

ダブリンのディルムッド・マーティン大司教は、「古代の墓地が狙われ、安置されていた遺体が冒とくされたことに衝撃を受けている」と述べ、「良心があるのなら、十字軍兵士の頭部を元の場所に返してほしい」と訴えた。

聖ミッチャン教会は十字軍の遠征が始まったのと同時期の11世紀に建造され、17世紀に大規模な改修が行われた。今も一部に11世紀の構造が残っている。

地下の墓地は1996年にも荒らされる被害に遭っていた。

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