「黄色いベスト」デモ、大聖堂再建への出資に反発も 仏

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「黄色いベスト」デモは20日で23週目となった/Jeff J Mitchell/Getty Images

「黄色いベスト」デモは20日で23週目となった/Jeff J Mitchell/Getty Images

(CNN) パリなどフランス各地で20日、マクロン政権に抗議する「黄色いベスト」運動のデモが実施され、警官隊が催涙ガスなどで対応した。デモ隊は、ノートルダム大聖堂の火災を受けて修復に多くの資金が集まっていることにも反発の声を上げた。

デモは昨年から毎週繰り返され、これで23週連続。パリでは放火による煙が立ち上り、警官隊が催涙ガスと放水銃でデモ隊の排除を図った。パリ検察によると、参加者182人が警察に拘束された。

デモ隊は経済格差への不満を訴え、15日に火災があったノートルダム大聖堂の修復に多額の寄付が集まったことは格差を象徴していると主張。ノートルダムは全力で支援するのに「哀れな市民」には何もない、と訴えるスローガンもみられた。

内務省によれば、この日のデモ参加者はパリの9000人を含め、全国で約2万7900人。出動した警官は全国で計6万人を超えた。仏AFP通信によると、デモはボルドー、トゥールーズ、マルセイユ、リールなどの各都市でも実施され、トゥールーズでも催涙ガスが使われた。

マクロン大統領はデモ鎮静に向けた演説を15日に予定していたが、ノートルダム大聖堂の火災で延期した。ロイター通信は、マクロン氏が25日に改めて対策を発表すると伝えている。

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