ボツワナでゾウ狩猟解禁、国際社会が非難も実害に悩む現地住民

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親を失った子どものゾウの世話をする保護団体の職員/Brent Swails/CNN

親を失った子どものゾウの世話をする保護団体の職員/Brent Swails/CNN

これに対して環境保護活動家の多くは、狩猟では人とゾウの衝突の問題は解決できないと訴える。農作物を荒らすなどの問題を引き起こすのは大抵の場合、親子連れの群れや若いオスの群れだが、ハンターは普通、集落から離れた場所に生息する大物を狙う。

保護団体「国境なきゾウたち」は数日前、殺されて間もないと思われる何頭ものゾウの死骸を上空から発見した。

同団体の調査によれば、同地で上空から見つかったゾウの新しい死骸は6倍に増えている。多くは密猟によって殺されたと思われる。

一方、政府はこれに異を唱え、この問題について発言していた同団体の活動家を強く非難した。

密猟の痕跡は、同団体が行った上空からの調査でも明らかだった。ゾウたちは頭蓋骨(ずがいこつ)が破壊されて牙が持ち去られ、死骸を隠すために木の枝がかぶせてあった。

ヘリコプターで地上に降りて調べた結果、密猟者はゾウの脊椎(せきつい)をおのやなたで切断して動けなくしてから、顔面を切り裂いていたことが分かった。

ボツワナはナミビアやジンバブエと連携して象牙の輸出を解禁させようとしている。象牙が合法的に輸出できるようになれば、密輸継続の隠れ蓑(みの)になる恐れもある。

しかし倫理や道徳を理由に狩猟や象牙輸出に反対する意見は、ジンバブエの国民や現在の政府にはそれほど支持されていない。

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