オーストリア、首相の不信任案を可決 右翼党首の汚職疑惑受け

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オーストリアのクルツ首相への不信任案が可決/ROLAND SCHLAGER/AFP/Getty Images

オーストリアのクルツ首相への不信任案が可決/ROLAND SCHLAGER/AFP/Getty Images

ウィーン(CNN) オーストリア議会は27日、クルツ首相とその内閣に対する不信任案を可決した。隠し撮りされた映像から汚職疑惑が浮上したことがきっかけだった。

野党・社会民主党の提出した内閣不信任案に対して、連立政権を組んでいた右翼・自由党が支持を表明した。現在32歳のクルツ氏は、世界で最も若い首脳の1人。第2次大戦以降、オーストリアで首相への不信任案が可決するのは初めてだ。

ファンデアベレン大統領は同日夜、レーガー副首相をクルツ氏の後任に指名した。レーガー氏は首相として、9月に実施する見通しの総選挙まで暫定政権を率いることになる。

クルツ氏は27日、支持者らに対し議会の決定を尊重するよう促した。そのうえで次の総選挙で勝利を収めることができるよう協力を呼びかけた。

クルツ氏への不信任案は、汚職をにおわせる隠し撮り動画の存在が引き金となった。最近公開されたその動画では、自由党のシュトラッヘ副首相がロシアの富豪のめいと称する女性に対し利益供与を持ちかけているとみられる様子が映っている。

動画は2年前にスペインのイビサ島で撮影されたもので、撮影者は不明。シュトラッヘ氏は辞任したが、いかなる不正行為にもかかわっていないと主張している。

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