アルプス山頂に007博物館、映画の世界を体感 オーストリア
(CNN) 人気スパイ映画「007」シリーズのロケ地として使われたオーストリア・アルプスの山頂に、新しい博物館「007エレメンツ」が来月オープンする。
007エレメンツは、スキーリゾートのゼルデンにあるガイスラッハコーゲル山頂に建設され、7月12日にオープン予定。隣接する「アイスQレストラン」は、シリーズ作品「スペクター」の撮影に使われた施設で、アルプス山脈の息をのむような絶景が展望できる。
雪に覆われた標高3000メートルの山頂へは、ケーブルカーで到達できる。
博物館の建物は、映画に登場する悪役の秘密基地の雰囲気を漂わせる。「ジェームズ・ボンドの行動を見張っているような感覚を味わってもらいたかった」。007映画のアートディレクターで、博物館のクリエイティブディレクターを務めるニール・キャロウ氏はそう説明する、
建築には1960~80年代のボンド映画のスタイルを取り入れるとともに、ハイテクを駆使した画期的なデザインも取り込んだ。
館内は薄暗い部屋や音響などの効果を駆使して映画の世界を再現している。「ポスターや写真が壁に張ってあって、展示品がガラスケースに入っているような従来型の博物館ではない」「さまざまな感覚や感情で感じてもらえるようにしたかった」とキャロウ氏は言う。入場者は体感アトラクションを通じて007の世界に没入できる。
「スペクター」に登場する実物大の飛行機なども展示されており、展示内容や大型車両などの展示物は、新シリーズが公開されるたびに入れ替える予定だという。