タイ総選挙、「自由でも公正でもない」と監視団体

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タイで行われた総選挙に対し、監視団体から公正さを欠くと批判する声が上がっている/YE AUNG THU/AFP/Getty Images

タイで行われた総選挙に対し、監視団体から公正さを欠くと批判する声が上がっている/YE AUNG THU/AFP/Getty Images

バンコク(CNN) 5年ぶりとなる軍事政権からの民政移管に向けてタイで行われた総選挙について、地元の監視団体が27日までに「自由でも公正でもない」との見解を示した。不正投票とみられるケースが相次いでいるためという。

24日に実施された選挙の最終結果は依然として明らかになっていない。どの政党も決定的な優位には立っておらず、主要政党はともに連立政権を樹立できる議席を確保したと主張している。

タイに拠点を置く非政府系の選挙監視団体P-Netは、今回の選挙を「自由でも公正でもない」と断定。選挙管理委員会が数々の失策を犯していると非難した。

具体的には委員らの経験不足や任命時期が遅すぎた点に言及。国外からの期日前投票などに十分な準備ができなかったと指摘した。

また投票所のスタッフも適正な訓練を受けておらず、規定を厳密に守ることができていなかった。票の買収などの疑いが浮上した際、スタッフ同士が連携して調査に当たることもなかったという。

P-Netによると一部の候補者は票を買収したり、地元の当局者の影響力を利用して当選を確実にしようとしていた。こうした状況を踏まえ、同団体は選管の能力不足で効率的な選挙運営ができなかったと結論付けた。

別の国際監視団体も26日、無効票の多さなどを指摘したうえで、今回の選挙の過程が示すのは「根本的な民主主義の欠如」だとする報告を公表した。

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