タイに異例の台風接近、ビーチリゾート直撃の恐れ

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タイのビーチリゾートを台風が直撃する恐れがあるという/Paula Bronstein/Getty Images

タイのビーチリゾートを台風が直撃する恐れがあるという/Paula Bronstein/Getty Images

バンコク(CNN) 観光客でにぎわうタイのビーチリゾートに、強い勢力をもつ台風1号(パブーク)が接近している。タイの政府報道官は3日、台風の接近を受けて観光客など数千人が避難したことを明らかにした。

台風は現地時間の4日午後7時ごろ、タイ南部のチュンポン列島付近に上陸する見通し。現地は既に豪雨に見舞われており、観光客に人気のあるタイランド湾のサムイ島、パンガン島、タオ島、およびアンダマン海のプーケットや、映画「ザ・ビーチ」で有名になったピピ島なども影響を受ける見通し。

政府報道官によると、リゾートに滞在していた外国人観光客などにも2日前から予報を出しており、ほとんどは島を離れて本土へ避難したという。

タイ気象庁によると、台風による高波は3~5メートル、所によっては7メートルに達する恐れがある。沿岸部の学校は休校となり、台風の接近に備えて軍が配備された。

バンコク・エアウェイズは、4日にサムイ島を離着陸する便は全便が欠航になると発表した。

現在のままの進路をたどった場合、台風はチュンポン列島に上陸した後、5日早朝にもスラタニ県に再上陸してマレー半島を北上する見通し。一帯では暴風や高波、豪雨が予想され、タイの最南端地域では250ミリを超す雨が予想されるほか、プーケットの山間部では土砂崩れが発生する恐れもある。

タイに台風や熱帯低気圧が上陸するのは極めて異例。前回熱帯低気圧が上陸したのは1962年で、この時は900人が死亡した。台風の上陸は1989年以来となる。

台風は来週にかけて、ミャンマーやバングラデシュ、インドに接近する見通し。

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