印最高裁、同性同士の性行為を合法化 植民地時代の規範覆す

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インドの最高裁が、同性同士の合意の上での性行為を犯罪ではないと認めた/Aijaz Rahi/AP

インドの最高裁が、同性同士の合意の上での性行為を犯罪ではないと認めた/Aijaz Rahi/AP

ニューデリー(CNN) インドの最高裁は6日、同性同士の合意の上での性行為を違法としない判決を下した。英国の植民地時代の刑法に基づき、同性同士の性行為は150年以上にわたり犯罪とみなされてきたが、これが覆った形だ。

首都ニューデリーの最高裁判所が判決を発表すると、周辺では喜びに沸く群衆が歓声を上げ、人権活動家らが感極まって互いに抱擁した。

植民地時代から存続する刑法377条は、同性同士の性行為に対し「自然の秩序に反する」として罰則を適用してきた。最高刑は終身刑。

同条の撤回は、性的少数者(LGBT)のための活動に取り組む人々やその支持者らにとって、長年の戦いを経てつかんだ大きな勝利といえる。

2009年にはニューデリーの高等裁判所が、同性同士の合意の上での性行為を禁止することは基本的人権の侵害に当たるとする判決を下したものの、宗教団体からの請願を受け、最高裁は13年にこれを覆す判断を示していた。

法律の専門家でLGBTのための活動家でもあるダニシュ・シーク氏はCNNの取材に答え、法律の変更により「自由の余地が生まれ、人々が正義を期待できるようになる」と述べた。

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