ミャンマー軍、EU制裁対象の司令官1人を解任

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行進するミャンマー軍の兵士=18年3月

行進するミャンマー軍の兵士=18年3月

(CNN) 欧州連合(EU)は25日、ミャンマーの少数派イスラム教徒ロヒンギャの迫害に関与したとして、同国軍の司令官ら7人に制裁を科した。国軍は数時間後、このうち1人を解任すると発表した。

EUは、国軍の将官5人と国境警備隊、警察の幹部各1人が昨年夏以降、西部ラカイン州でロヒンギャに対する殺害や性暴力、組織的な放火などの残虐行為や重大な人権侵害に関与したと判断した。EUと連動してカナダも国軍将官らに対する新たな制裁を発表した。

EUは4月にも、ロヒンギャ問題をめぐってミャンマーへの武器禁輸措置を強化し、国軍との協力を禁止していた。

ミャンマー国軍はEUの発表後、制裁対象となった7人のうちの1人、マウン・マウン・ソウ将軍の解任を発表。ロイター通信は、武装勢力による攻撃への対応が不十分だったとの理由で解任されたと伝えた。同将軍は昨年末まで、ロヒンギャへの作戦を担当する西部司令部を率いていた。

国軍はさらに別の将官1人についても、仕事ぶりに問題があるため「辞任の許可を与えた」と発表した。

国軍の発表はEUの制裁に言及していない。国軍はこれまで一貫してロヒンギャ迫害を強く否定し、昨年夏に国境検問所を攻撃した「テロ組織」の掃討作戦だと主張してきた。

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