変化する中国の国防戦略<下> 世界を視野に軍事的影響力を拡大

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編隊を組む中国海軍の空母「遼寧」など

編隊を組む中国海軍の空母「遼寧」など

現在、50カ国から派遣されている国連平和維持軍の兵士の総数は4万人で、8000人はこの5分の1に相当する。また中国は、アフリカ連合の待機部隊への1億ドルの支援と、国連平和・開発信託基金の設立資金として10億ドルの提供を約束した。

ECFRによると、現在、アフリカ大陸全土で行われている平和維持活動に、戦闘に即応できる中国人兵士と警察官合わせて2500人以上が派遣されており、特に派遣数が多いのは南スーダン(1051人)、リベリア(666人)、マリ(402人)だという。

現在アフリカには推定100万人の中国人が暮らしており、その多くは中国政府が支援するインフラ開発に従事している。

ECFRは報告書で次のように述べている。

「中国は国防政策の大きな転換を図っており、アフリカの安全保障への関与はその産物といえる。中国は国防政策に世界的展望を反映させ、(中略)対外利権の保全、公海の保護といった新たな概念を取り入れつつある」

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