兵士が市民9人を殺害、武装勢力と誤認 エチオピア

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ソマリア・バイドアの外に待機するエチオピア軍の戦車=2012年

ソマリア・バイドアの外に待機するエチオピア軍の戦車=2012年

(CNN) エチオピア軍の兵士が反政府武装勢力に対する軍事作戦中、誤って民間人9人を殺害した。国営メディアが11日に報じた。負傷者も12人いるという。

政府系メディアのENAが軍の事務局の発表を引用して伝えたところによると、事件はオロミア州のモヤレ地区で発生。殺害された市民は「オロモ解放戦線(OLF)」の戦闘員だと誤って認識されたという。

兵士らはOLFの戦闘員を掃討するため同地域に派遣されていた。エチオピア軍はOLFが国内に潜伏し、混乱を引き起こそうとしていると主張する。

エチオピアは先月15日にハイレマリアム首相が突然辞任して以降、政情不安が高まっている。その後政府は、「国の治安と安定」を確保するため、6カ月間の非常事態宣言を出した。

オロモ族はエチオピア最大の民族グループだが、政府としばしば対立し、長年にわたって冷遇されてきた。

今回の市民殺害に関与した兵士は拘束され、当局が捜査に着手している。捜査が完了した後、当該の兵士らは軍法会議で裁かれることになる。

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