鎮痛剤所持の英国人女性、エジプトで禁錮3年の実刑

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鎮痛剤所持の英国人女性がエジプトで禁錮3年の実刑を言い渡された

鎮痛剤所持の英国人女性がエジプトで禁錮3年の実刑を言い渡された

(CNN) 夫のための鎮痛剤を所持していたという英国人女性がエジプトで薬物所持や密輸の罪に問われ、禁錮3年の実刑と5611ドル(約64万円)の罰金を言い渡された。

ローラ・プラマー被告(33)は今年10月9日、エジプトのフルガダ国際空港で逮捕された。警察によれば、プラマー被告のスーツケースからトラマドール290錠が発見された。

トラマドールは多くの国で鎮痛のための処方薬として認められているが、エジプトでは低所得者層で使われることが多く、個人による販売は禁止されている。

プラマー被告は、腰の痛みを訴えていたエジプト人の夫のためにトラマドールを持ってきたと主張。2人はエジプトのリゾート地シャルムエルシェイクで出会って2014年に結婚し、以後、プラマー被告は頻繁に夫のもとを訪れていた。

公判はエジプト東部サファガの裁判所で25日から始まり、26日に判決が言い渡された。

弁護側は、被告人質問でプラマー被告が質問の意味を誤解して、罪状を認めたような返答をしてしまったと主張。麻薬密輸の罪状を否定したほか、トラマドールは英国の渡航情報では違法薬物として記載されていなかったと訴えていた。エジプトへの渡航情報にトラマドールに対する警告が記載されたのは、プラマー被告が逮捕された1カ月後の11月だった。

英外務省は判決を受けて、今後もプラマー被告と家族に対する支援を続け、大使館がエジプト当局と定期的に接触していると説明した。

プラマー被告が薬物所持と密輸の両方の罪で有罪を言い渡されたのか、それともどちらか一方の罪なのかは不明。麻薬密輸で有罪になれば、死刑を言い渡されることもある。プラマー被告側は判決を不服として控訴する意向。

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