シリア軍包囲で人道危機、ロシアとトルコが市民の避難検討

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シリア首都ダマスカス近郊の町に閉じ込められた住民の避難に向けた取り組みが進んでいる

シリア首都ダマスカス近郊の町に閉じ込められた住民の避難に向けた取り組みが進んでいる

(CNN) シリア政府が包囲を続ける首都ダマスカス郊外の東グータで人道危機的状況が悪化し、ロシアとトルコが市民数百人を同地から避難させる計画について協議した。両国のメディアが伝えた。

シリア政府は、小児がん患者7人を同地から避難させることも検討している。

赤十字国際委員会によると、東グータでは子どもたちの栄養失調が報告され、病人やけが人も町から出られない状態にある。

同地区は複数の反政府武装組織の支配下にあり、シリア政府軍が4年以上も包囲を続けてきた。東グータを含む4地区は、ロシアとイラン、トルコ政府の協議によって今年5月、空爆や戦闘からの市民保護を目的とする緊張緩和地帯に指定されたが、東グータの戦闘は収まっていない。

トルコのTRTやロシアのスプートニク通信によると、トルコのエルドアン大統領は24日に首都アンカラで記者会見し、子どもや女性170人を含む500人あまりが「緊急の人道支援」を必要としていると指摘。トルコとロシアが連携して住民を脱出させると語った。

東グータの市民は、トルコの赤新月社や災害対策当局が支援して避難させる計画で、エルドアン大統領は「市民を我が国へ避難させ、医療支援を提供する方法について、(プーチン大統領との間で)協議した」と語った。

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