洪水の死者43人に、不明者の捜索続く 米テキサス州
(CNN) 米南部テキサス州カー郡を襲った洪水で、少なくとも43人が死亡した。同郡のラリー・ライサ保安官が5日の記者会見で明らかにした。
死者の内訳は成人28人、子ども15人。子ども5人と成人12人については身元の確認が取れていない。
同州カービル市では、キャンプ場が氾濫(はんらん)した川に襲われ、行方不明者が出ている。
テキサス州のグレッグ・アボット知事は、災害宣言を拡大し、新たに6郡を対象に加えた。今後も必要に応じて追加する考えを示した。
カー郡カービル市の当局者によると、5日もヘリコプターなどを使って、冠水した地域で熱源を探知しながら救助・捜索活動が続けられた。これまでに850人あまりが安全な場所へ避難したという。知事は救助が24時間体制で行われていると強調し、関係する州機関に人命救助を最優先するよう指示した。市当局によれば、「非常に過酷な環境」で木の上や高所に取り残された人々を救出しているという。
グアダルペ川沿いにあるキャンプ場では依然として20人以上の少女が行方不明となっている。グアダルペ川は4日未明までの約2時間で6メートル以上急激に水位が上昇した。
トランプ米大統領は5日、連邦政府が州・地元当局と連携しているとSNSで明らかにした。米国のノーム国土安全保障長官は、アボット知事が署名した連邦災害宣言を「尊重する」と述べ、行方不明者の捜索が続くなか、緊急の資源や調整、連邦政府による継続的な支援の必要性を強調した。