フィリピン、ミンダナオ島の戒厳令を来年末まで延長

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掃討戦の続く今年6月にマラウィの最前線に配置される兵士ら

掃討戦の続く今年6月にマラウィの最前線に配置される兵士ら

(CNN) フィリピン南部ミンダナオ島に今年5月から出されている戒厳令が来年末まで延長された。ドゥテルテ大統領の要請が13日、上下両院の合同会議で承認された。

ドゥテルテ氏は10日付の書簡で、国内外のテロや共産党の武装組織、新人民軍(NPA)による闘争の激化を理由に戒厳令の延長を要請。ロレンザーナ国防相も1年間の延長を勧告していると説明した。議会は賛成240、反対27でこれを承認した。

戒厳令はもともと、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」系武装集団の連合体が同島南部の街マラウィに攻め込んだことをきっかけに発令され、7月にいったん今年末まで延長されていた。

武装勢力は5カ月にわたってマラウィを占拠したが、10月に指導者2人が銃撃戦で死亡したことを受けて戦闘を停止。ドゥテルテ氏が同市の解放を宣言していた。

ドゥテルテ氏は当初、戒厳令が最長で1年続く可能性もあると警告。さらに対象をフィリピン全土に拡大することもあり得ると述べた。これに対し、マルコス元大統領が14年間に及ぶ戒厳令を敷いた独裁体制の再来を懸念する声も上がっていた。

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