反政府グループが軍基地を襲撃、2人死亡 ベネズエラ

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ベネズエラのマドゥロ大統領。基地が襲撃を受け死者が出たと明らかにした

ベネズエラのマドゥロ大統領。基地が襲撃を受け死者が出たと明らかにした

カラカス(CNN) 政治的混乱が深まる南米ベネズエラで6日、武装した反政府グループが軍の基地を襲撃し、2人の死者が出た。

軍の将官を名乗る人物がソーシャルメディアを通し、マドゥロ政権に対する「合法的な反乱」だと宣言した。

マドゥロ大統領は同日、テレビのレギュラー番組で襲撃に言及。「我々は1週間前の選挙で勝利し、きょうは銃弾でテロを抑えた」と宣言した。

当局によると、首都カラカスから西へ約150キロ離れたバレンシアの軍基地が襲われたが、まもなく鎮圧された。パドリノ国防相は「軍の制服を着た民間人」が「テロ攻撃」を仕掛けたと述べた。

マドゥロ氏によると襲撃グループは10人で、政権側の銃撃で2人が死亡、1人が負傷した。このうち1人だけが数カ月前に脱走した元将官で、残り9人は民間人だったという。ビジェガス情報相によれば、グループのメンバー7人が拘束された。

ソーシャルメディアに投稿された動画には、軍服を着たグループが映っている。動画に登場する人物は、この基地に所属する兵士たちが「国家を完全な崩壊から守り、若者や家族の殺害を防ぐため」に行動したと主張している。

民間ニュースサイトに掲載された映像は、戦車やヘリコプターが基地に出動する場面を伝えた。反政府派のバリケードが炎上する映像も流れた。

同国では先月末に強行された選挙の結果を受けて制憲議会が発足。5日には政権を批判してきたオルテガ検事総長の解任が決まった。しかしオルテガ氏は6日、記者団に対して検事総長の職にとどまると表明。選挙の違法性を主張し、政権を改めて非難した。

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