英女王、議会演説でトランプ氏国賓訪問に触れず 実現に疑問符?

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英政府の施政方針を読み上げるエリザベス女王

英政府の施政方針を読み上げるエリザベス女王

ロンドン(CNN) 英エリザベス女王が21日に議会で行った政府の施政方針に関する演説で、米トランプ大統領の公式訪問に関する言及がなかった。これにより公式訪問の実現を疑問視する見方が強まっている。

英メイ首相は今年初めの首脳会談で、トランプ大統領の公式訪問を要請した。だが、トランプ大統領の訪英を要請したことへの英国民の反発は驚くほど強かった。「女王陛下への迷惑になる」との懸念から、訪英阻止を求めて180万人の署名が集まっていた。

6月に入り、英メディアはトランプ大統領がメイ首相に対し、英国民の反対を理由に訪英はしないと述べたと報じた。その後ホワイトハウスは報道を否定した。

英紙ガーディアンはメイ首相の側近の話として、トランプ大統領が首相との電話会談中に訪英への不安を口にしたと伝えた。

だがトランプ政権の関係者は、英総選挙後に両首脳が話した際にその話題は出なかったと述べた。また、女王の演説で取り上げられなかった点についてトランプ政権高官は、日程が決まっていないためだと述べた。

メイ首相の報道官もCNNに対し、公式訪問に関する英政府の立場に変わりはないと述べるとともに、日程が未定であることを演説で触れられなかった理由に挙げた。7月に予定されているスペインのフェリペ国王の公式訪問は演説に含まれていた。

ただ、すべての外国要人の公式訪問を女王が演説で取り上げるわけではない。過去には韓国の朴槿恵大統領(当時)やインドネシアのユドヨノ大統領(同)らの公式訪問も、女王の演説では取り上げられなかったが実現している。

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