ISISが樹立宣言に利用、歴史的モスクが破壊 イラク

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モスルの大モスクが破壊

(CNN) 激しい戦闘が続くイラク第2の都市モスルで21日、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」発祥の地だった歴史的建造物のモスクが破壊された。米国とイラクは、ISISが自ら同モスクを破壊したと説明。これに対してISISは、米軍機に破壊されたと主張している。

破壊されたヌーリ大モスクと傾いた斜塔は、ISISに占領されて同組織の白黒の旗が掲げられていたが、現在は、がれきの山と化している。

ISISの最高指導者バグダディ容疑者は2014年7月4日、このモスクで信者を前にイスラム国家の樹立を宣言し、スンニ派の信者に聖戦の遂行を呼びかけた。バグダディ容疑者が公の場に姿を見せたのはこれが最初で最後だった。

米軍が同モスクを破壊したというISISの主張について、米当局者は「1000%うそ」と強調した。イラクのアバディ首相は、ISISが自ら敗北を認めたに等しいと指摘。イラク軍の司令官は、軍の接近を受けて武装組織がモスクを爆破したと話している。

同モスクを数日前から見張っていた有志連合関係者の話として複数の米当局者がCNNに語ったところによると、同モスクでは爆弾や戦闘員の姿が目撃されていたという。

モスルでは、奪還を目指す有志連合とISISとの間で激しい戦闘が続き、ISISは旧市街地周辺に追い詰められていた。住民は人質に取られ、食料も底を尽きかけている。住民によると、逃げようとした人はISISによって無差別に殺害されているという。

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