ローマ法王、米朝の緊張に危機感 「多くの人に破滅」

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フランシスコ法王はエジプトでコプト正教会の教皇タワドロス2世と会談

フランシスコ法王はエジプトでコプト正教会の教皇タワドロス2世と会談

(CNN) ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王は29日、米国と北朝鮮の間で高まる緊張に懸念を示し、大規模な軍事衝突が起きれば「多くの人類」が滅びることになると警告した。

法王は訪問先のエジプトからイタリアへ戻る途中で記者団の質問に答え、「事態は緊迫し過ぎている」と指摘。外交手段による問題解決を改めて呼び掛けた。

法王は数年前から「断片的な第3次世界大戦」が起きているとの見解を示してきた。この日の会見では「断片が大きくなり、もともと緊張していた地域に集中している」と述べ、「より広範な戦争になれば、人類の半数とまでは言わないが多数の人と文化を滅ぼし、恐ろしいことになる。人類がそれに耐えられるとは思えない」と訴えた。

そのうえで、「国連はやや弱まっている指導力を回復する義務がある」として、緊張緩和への努力を主導するよう求めた。法王はさらに、ノルウェーなど第三国による仲介を提案した。

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